【遊戯王】焔征竜-ブラスターの思い出とR-ACE搭載への検討是非

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遊戯王ブラスター

ブラスター。かつて遊戯王の環境で暴れに暴れまくり、子征竜と共に追放された悪名高き1枚。

とは言え、もう10年前の事です。遊戯王をその後に始めた方も多いでしょう。人によっては「このカードはさぞかし登場前から物議を醸したのだろう」と思われているでしょう。そういう思い出話をちょっとして、R-ACEへの採用の是非を考えてみます。

*今回自分の身の回りのうっすらとした記憶で話すことが多いので、違ってたらごめんなさい。(動画にしようと思ったけどあやふやすぎるので記事化)

焔征竜-ブラスター 制限改訂での釈放と思い出

遊戯王ブラスター

これはあくまで当時の自分の身の回りとネットでのプレビューの記憶からなのですが、実はこのカード、というより征竜陣は、発売当初は属性サポートカードとして見られていても、あそこまで環境で暴れまわるとは思われていませんでした。

これにはいくつか理由がありますが、当時のパック(タキオン・ギャラクシー)の発売日にはまだ子征竜が完全には登場しきっていなかったことも大きかったと思います。自分の記憶ではブラスターはあくまで属性サポートとして歓迎されており、また開発の意図もそこにあるような印象がしていました。恐らく征竜4体が手を組んで完全にテーマデッキ化したのは運営の意図しないバグです。


遊戯王リードブロー

自分の身の回りはといえば、征竜はともかく、【BK】という当時の新参テーマに注目していました。≪BK 拘束蛮兵リードブロー≫は当時のエクシーズとしては中々の性能で、またこれをサポートするテーマカード陣もあったので、メタビ的な運用として強く、自分がブラスターを初めて使ったのは、あくまでこのテーマのサポートとしてでした。勿論性能的にはかなり強力で、特に除去効果を持つブラスターの汎用性は、属性サポートという面では征竜の中でも優秀な効果だった記憶があります。

同じく炎属性で水精鱗に次ぐ定番ラインとして【3軸炎星】が誕生したパックでもあり、水(水精鱗)、炎(炎星)、地(マドルチェ等)と、属性統一テーマが次々に登場していたことも、「征竜は属性サポートである」という印象に影響を与えていたかもしれません。

*尚サポート位置の征竜の中で一番ヤバイのはレドックスで、多分あのカードは戻ってきません。


そんな中同じパックで今度は意図的にバグらせたかのようなぶっ壊れカードも登場しています。今回の制限改訂で同じく緩和された≪魔導の神判≫です。ちなみに【魔導】はこのカードの誕生まではどちらかと言えばマイナーテーマの位置であり、ヒュグロビートを基盤に《魔導書院ラメイソン》がちょっと強いぐらいの印象に留まっていました。

今思い返しても完全体征竜と完全体魔導が同時期に出現したのは恐ろしいことです。その頃の大会での神判の強さは未だに印象に残っています。自分は確か炎星か水精鱗を使ってたと思いますが、やっていることが理不尽すぎて同じ土俵で戦っているとは思えませんでした。しかしそんな【魔導】も、有利なメタ性能を持つ【ヴェルズ】も跳ね除け、征竜はその当時の最強デッキとして世界を獲ることになります。実はこの環境は世紀末であると同時にプレイングが重視される期間でもあり、上位プレイヤーにとっては完全な暗黒期とまではいかなかった…らしいです。残念ながら神判がトラウマ過ぎて自分は心が折れてました。最近だと十二獣環境と似たようなものだったでしょうか。(あれは個人的には面白かった)

(当時が分かる凄まじい参考記事:https://jspeed.hatenadiary.jp/entries/2013/12/06#1386263387

R-ACEや炎属性デッキへの採用検討

遊戯王ブラスター

あやふや記憶の思い出話はここまでにして、遂にかえってきたブラスター。デッキへの採用はどうなのか。基本的にはこのカードは炎属性デッキにて、「手札二枚を消費し除去を行ったついでに28打点が出る魔法カード」として扱った方が色々考えやすいかなと思います。もう今の遊戯王では、毎ターン28打点が出るとかいうのをメイン用途にするには、ゲームの流れが速すぎる感が否めないところがあります。

炎属性汎用の除去ではあるものの、用途としては実際「1枚破壊して、1枚戦闘破壊して、後に追加で1回SS」ぐらいでようやくトントン。ドラゴン族やレベルでのシナジーがなければ、ブラスターはそこまでのパワーはない印象です。


遊戯王タービュランス

【R-ACE】への採用はちょっとシンドイところです。勿論【R-ACE】は後手に回った時の除去不足も問題ではあるのですが、そもそも初動は手札が辛い。【R-ACE】のモンスターで直接手札から墓地に送って有用なのは《R-ACEタービュランス》ぐらいで、その他はあまり手札コストにしたくない。反面同じような動きで《R-ACEタービュランス》の墓地コストを増やせる側面もあり、つまるところめちゃくちゃ場合に依っていて、いついかなる場合でもブラスターが強いとは言い難い構成になってるかなと思います。

除去を気にするならサンボル等を入れた方が確実性がありますし、なんならブラスターの蘇生効果も打点要因というより、むしろリンクで使われることになるでしょう。こういうカードを【R-ACE】の圧迫されたデッキ枠に採用するのは、それ相応のリスクがあるかなと。


これはその他炎属性デッキでも概ね同じような印象に留まりがちかなと思います。あの頃は除去カードも今のように種類が多くあるわけでも、特殊召喚手段が多岐に渡る訳でもなかったのですが、今となってはやはり流石のブラスターも各モンスター・魔法との相対評価を免れません。その際、単発のカードパワーやシナジーという側面では、ブラスターは遅れをとる点も今では多いと思われます。


遊戯王ブラスター

何にせよせっかく戻ってきたカードなので、どこかで使ってみたいカードでもありつつ、ブラスター君には「今が正しい姿だ」と言いたい気分でもあります。恐らくこれがコナミさんが本来想定していた属性サポート枠です。あんな邪悪な暴れ方は誰も望んでなかったんや。

もう悪さはしてほしくないけど、ちょっと活躍もして欲しい。中々背景のあるカードになりましたね。

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